今年も海事産業展示、Sea Japan(東京ビックサイト)に行ってきました。
海洋業界に特化した展示であるため、業界のトレンド、新しい発見や人材交流の場としてとても有意義なものです。
開催間隔が2年ですので、一昨年との違いも感じながら4時間以上かけて筋肉痛覚悟でじっくり回りました。
前回は「ビックデータ」の扱いが多いイメージがありましが、今回は「洋上風力」が圧倒的に多いと感じました。
洋上風力に関しては国としても力が入っているため、流れができる前に参入して製品やサービスを供給したい企業が多いのでしょう。
先日、新造船撤退を発表した住友重機械マリンエンジニアリング(SHI_ME)も母体のSHIが洋上風力事業推進プロジェクトを立ち上げSHI_MEが量産を行うと発表するほど、直近では重要な企業戦略になっていることは間違いありません。
その他には脱炭素は継続して取組まれているようですが、ある程度浸透していますしプレスで随時発表されているので目新しいものはありませんでした。
その中でもNYKとNSYが締結したアンモニア燃料アンモニア輸送船は新しい芽となり、今後も注目されることと思います。
一方、体力のない中小造船所が建造する小型船に対するバイオ燃料供給に関しても南国殖産のブースでお話しすることができ、日本造船所の規模や建造船種の違いによる後退しない取組みに共感しました。
設計関係の出典は少なく、見渡した限りCADMATICのみでした。個人的にはCADやPLMなど造船DXに関して取組んでいる企業はアピールするべきだと思っています。
官公庁としては海上保安庁、防衛省が模型を展示していました。私が担当した大型巡視船の「あきつしま」の模型は細部に渡り忠実に再現されており感慨深いものでした。護衛艦「ひゅうが」も試行錯誤したアンカーベルマウスは何度見ても、もっとカッコよくしたかった無念さがあります。
海運ではフェリー各社が無人でしたが展示しており、こちらも苦労した商船三井さんふらわあの「ふらの」は担当した船の中で自慢できるものです。安全に長く運行いただければと思います。
水中ドローンも数が増えてきたように感じました。ドローンでの水中検査が容易になると船のメンテナンスへの貢献度は飛躍的に高まります。ドローン自体のメンテナンスもありますので導入費用を抑えて市場に多く出回ると良いと思います。
KDDIが提供するスターリンクを用いた衛星通信サービスを紹介していました。お値段は高めの設定ですが長期航路の旅客船で利用できれば利便性が高くなるものと思われます。ただし、動画がメインになりそうなので通信速度の低下の懸念がありそうです。
これまでは経験ありませんでしたが、いくつかのブースではアルコール提供もあり商談(談笑?)していました。
私は数多く回りたかったので持参のお水で喉を潤しました。
来年は姉妹展示会のバリシップが今治市で開催される予定です。
昨年は多忙と遠距離ということで断念しましたが、来年はお伺いできればと思います。
このような展示会に参加して情報入手と発信により関係する皆様と共有できれば思います。
ブログでは書ききれないことも多くありますので、掘り下げてお話しの場が必要であればご連絡ください。
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