ブログを更新しました_2024.6.14(2024 名刺デザイン更新! パート2) ブログを更新しました_2024.9.1(過去の実績紹介(造船所勤務時代))

2024 JAMSTEC 横須賀本部 施設一般公開

運営

5/18(土)に横須賀市にあるJAMSTEC(海洋研究開発機構)の施設一般公開へ家族でお伺いしました。
JAMSTECは最初に入社したSHI横須賀の直ぐお隣で、とても懐かしい場所です。シャトルバスの窓かゴライアスクレーンをずっと見つめてしまいました。

JAMSTEC 横須賀本部 施設一般公開ホームページ

今回は純粋に施設を見てみたい、子供向けのイベントに参加したいとお仕事とは一線を引くことを意識して向かいましたが、どうしても色々と気になり仕事に結びつくアイデアも膨らんでしまいます。。。

イベントの趣旨から幅広い方々を対象としており、シャトルバス乗車時から職員の方々はとてもフレンドリーに接していただき、施設へ到着してからもポケモンファイルなど配布していただき子供も最初からテンションが上がっていました。
4時間程度見学させていただき、会場は広くて疲れましたがとても有意義な休日となりました。

面白かったブースについて少しだけ紹介します。
X(旧Twitter)で「#JAMSTEC一般公開」検索すると来場された方の体験も読むことができます。

体験!「海洋酸性化」

お水にCO2を混ぜて海の酸性化を体験するブースです。主に子供向けですが大人も興味津々で説明を聞き入りました。
水はCO2を吸収しやすい性質があるそうです。中性よりも若干アルカリ性寄りのpH8程度の海水ですが、大気中のCO2をどんどん含むと酸性寄りになってしまいます。酸性に変化することで貝やサンゴは溶けてしまうとの事です。ネット検索すると多くの情報が出てきますので是非閲覧してみてください。
この事例を着色水の変化を用いて未来ある子供に体験してもらい、原因となる温暖化防止などに意識を持ってもらいたいと丁寧に説明していただきました。

海洋科学技術館 展示

様々な採集品や「しんかい6500」模型などを展示していました。
研究に関する船の模型が数多く展示され、私は細部を覗き込んでしまい家族はどんどん進んでしまいました。
深海に生息するエビやカニを自動カウントするAIなどデジタル技術で観測精度を高める取組みの実例があり、職員の負担軽減についても配慮されていました。

高圧実験水槽装置 性能確認用の鉄球

深海の水圧を模擬するための施設をまわった際に鉄球に釘付けになりました。構造屋の血が騒いでしまい叩いたり、擦ったり、匂いを確認したりと少し怪しい行動でした。
なんと昭和51年に性能実験されたということで、47年前にはこれほどの球体を製造する技術が存在していたことが驚きです。
無垢の鋼であれば機械加工で外面加工し球体を作成でききますが、中空でということは曲げと溶接で製作したのではないかと推測します。試験の目的上、板厚や円精度はかなりシビアに求められると思いますが、寸法計測技術も含めものすごく難しいことは鉄を扱う方であれば容易に理解できると思います。
申し訳ありませんが、水槽よりも鉄球の存在感がすごかったです。

出典:JAMSTECホームページより

東北海洋生態系調査研究船 「新青丸」

岸壁に停泊していた新青丸の外観を見学させていただきました。子供はスタンプラリーのスタンプ押しに一生懸命でしたのでゆっくりと見学できました。
私も同様な船の設計経験があり細部に興味が湧きました。特に難しいマスト構造や不連続部など自分の経験と照らし合わせてイメージを膨らませます。
外観だけでも良い工夫が施されており、とても良い作りになっていると関心しました。良い設計者と工場の方々の手で造られた船、安全航行を願っています。

水圧実験 ぶたメンカップ

よく紹介されているぶたメンカップに水圧を加えるとどうなるか?を実際に体験できました。
小型水槽にカップを沈め、加圧手動ポンプで圧力を上げるとカップを構成している発泡スチロール内の空気が圧縮され小さくなりますとのこと。ポンプを一押しすると「ギュ!」と縮むので子供も大人も歓声が上がりました。一押しで役200m程度分の圧力が加わり見た目とのギャップにも驚きです。
私も仕事上、圧力検査でポンピングしますが内部を見ることがなく新鮮な目線で見学できました。
試験後のカップは職員の方とじゃんけんで勝った方にもらえます。大人も参加できますが勝ち残っても子供に譲る光景に拍手喝采でした。

北極域研究船 「みらいⅡ」

最後は元職場で建造している北極域研究船です。私が直接かかわることはありませんでしたが、現在も建造中ですので気になる船です。
造船所から借りた配置図やクラッド鋼の展示、また3D設計している様子などが展示されていました。
様々な機能を備えており、多くの成果を成し遂げる船になることと思います。
ロゴステッカーもいただきパソコンに貼ろうか、大事に保管しようか悩んでいます。

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